イノコリ準備室

いつまで準備しているつもりだ?

遊戯王モンスターなりきりの中身

ツイッターには遊戯王モンスターなりきりって呼ばれるアカウントがありますよね。最近これについて色々考えるところがあったので、色々考えたことを書きます。

思考の整理の起点になったのはこの記事。

blog.livedoor.jp

面白いから是非読んでほしいんだけど、一応この記事だけでも完結するように話に引用したい部分の説明をすると、ガワと中身が異なる性質を持ったキャラクターについての話。ガワっていう着ぐるみを被って中身の人物がキャラクターを動かしてるやついるよね。具体例(というか記事の話の中心)として、女の子の3Dモデルにおじさんが声を付けて動かすユーチューバー、言うなればキズナアイの中身おじさんバージョンの話が挙げられています。ガワが女の子で中身がおじさんですね。

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ツイッターにおけるキャラクターなりきりにもガワと中身があります。ガワがアニメのキャラクターで、中身がその辺のツイッタラー。多くの場合は中の人がキャラクターの口調やら性格を真似て演じるから、中の人の技量が高ければそこまで中の人の存在は気にならない。気になるにしても、少なくとも中の人の個性が表に出て、それを感じることはない。ドラマを見てるときに人物を俳優としてではなく登場人物として見るのに近いと思う。その俳優を知ってると「登場人物を演じている俳優」にしか見えなくなったりするけど、これは若干話の中心からブレるから置いておきます。

要は「キャラクターなりきりはガワの部分の印象が強くて中身の影響は小さいよね」って話なんだけど、このキャラクターが遊戯王モンスターとなると少し話が変わってくる。元ネタとなるキャラクターの口調や性格が存在しないから演じ方が完全に中身任せになる。多くの場合は多分独自設定を持ち出して、キャラクターを補完していくんだけど、この過程で一定のライン(人によって違う)を越えると、中身と融合した新規キャラクターの構築という印象になる。つまり中身がガワを食ってしまう。具体的には、別テーマの話ばっかりしてたりとか、ソシャゲしてたりとか、すごいのになるとそもそも遊戯王の話してなかったりとか、そういうやつ。

もっとも、こういう中身がガワを食うことを狙ってやっているアカウントも多い。○○している○○bot、みたいな名前のやつは大体狙ってやってると思う。

(こういうのは面白いから好き)

問題は中途半端に中身がガワを食うことでガワのイメージを損なう危険性が伴うということ。こと遊戯王モンスターという事前印象が強くない場合は、中身の侵食によるイメージが先行しやすい傾向にあると思う。キャラクターとしてのガワの個性は弱いが、別分野でガワ単独として成立しているので、下手を打つとそのイメージの破壊につながりかねない。「なりきりがキャラクターというガワを被って演じる過程で、中身による影響が出る」ことはしゃーないけど、なりきりアカウントの皆さんにはそれを自覚して慎んだ言動をしてほしいな、と思う。慎みすぎると面白くなくなって本末転倒なので、それはそれでって感じではある。最終的には住み分けになるのかもね。

なりきりアカウントの具体例を出さないので若干ふわふわした文章になってしまったが、別に特定のアカウントを叩く意図で書いたわけではないのにそういう文脈で取られてしまったら嫌だから省きました。書きたかったのは概念の特異性の面白さ(?)についてだったので。(最後は諭すような文脈になってしまったが)

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※リンクに問題がある場合は言ってくだされば削除します。